その子の「特徴」であって「病気」ではありません。
生まれつき脳の発達が異なるため乳幼児期から発達に遅れが生じ、
普通の育児では上手くいかないこともあります。
この発達過程の遅れで日常生活が困ってしまうことが発達障害です。
発達障害というのは発達の過程が違うだけで、決して「一生発達しない」訳ではないのです。
私たちは出会う人々や学校、家庭といった身の回りの環境に影響を受け成長していきます。
発達障害の子もそれは同じなのです。
だからまず、その子の特徴をしっかりと理解してあげることが大切です。
同じ発達障害でも個人差が大きいというのが特徴です。
その子にあったやり方で学習や生活ができれば、これからの社会生活での
息苦しさを和らげることができるでしょう。
発達障害には大きく分けて3つのタイプに分けられます。
①広汎性発達障害(PDD)
・対人関係の形成が難しい「社会性の障害」
・会話が苦手な「言語コミュニケーションの障害」
・想像力や柔軟性が乏しい「想像力の障害」
この3つが主な特徴として挙げられています。また自閉症スペクトラムとも呼ばれています。
知的障害の有無や言語能力の高低は関係ありません。
自閉症やアスペルガー症候群も広汎性発達障害に含まれます。
②学習障害(LD)
目や耳から情報が上手に脳に伝達できません。知的発達に問題はありませんが、
読む・聞く・書く・計算する等の特定の事柄を身につけることが
難しいといった様々な状態のことを言います。
特定の能力にのみ障害があるだけで他の能力は正常であったり、
高い能力を持っていたりする場合もあります。
③注意欠陥多動性障害(ADHD)
年齢に相応しくない落ち着きのなさや注意力が欠けていることや衝動を抑えられず、
突発的に行動することが特徴として挙げられます。
特徴は一見誰にでもありそうに見えますが、
注意欠陥多動性障害の場合は日常生活に支障をきたすほどです。